旬のおたより ~ 2020年 ~

新春の宴

お品書き

 新春を寿ぎ、新たな心境にて当「旬のおたより」をスタートで

きることに、この上ない歓びと感謝の念に満たされる。    

 「いしかわ旬の鮨だより®」の公開・発信は、今年で6年目を

迎え、今回を以って通算213タイトルを数えることとなる。 

 今年も新素材に出会えることと期待しつつ、未来へ向けた新た

なお鮨の開発に取り組みます。ご愛顧よろしくお願い致します。

                【調理・撮影:2020/01/07】

寒中の候

お品書き

 冬真只中、先週が「小寒」、来週は「大寒」。その流れから、

「中寒の候」がお題にピッタリと閃いたが、○○の真骨頂だ。 

 冷静に考えると「寒中の候」が正しいと気付き、着地した。 

 今シーズン、寒いは寒いがどうも変である。雪がない。スキー

場にもない。「地球温暖化」のせいなのかどうなのか?何れにし

ても、寒中お見舞い申し上げます。皆様ご自愛ください。   

                【調理・撮影:2020/01/14】

△Page top

大寒の候

お品書き

 時化の日が多く石川県産鮮魚介類の入荷は、全般的にやや低調

であるものの、操業があれば一気に量・種類共に賑やかとなるの

は、皮肉である。需要は、週末中心に底堅く厚い。それに応える

供給は、気象状況によりマチマチである。需要に沿った供給を希

望するが、意に反して生産者・流通側は、供給に沿った需要をと

願い続けている。押売りは空しく、かえって逆効果のようだ。 

                【調理・撮影:2020/01/21】

△Page top

睦月豊漁祭

お品書き

 需要と無関係に獲らない。出荷しない。売らない。これが生産

(漁業)者側の実態である。獲れないの核心は、獲りたいものが

獲れないということになる。その上、獲りたくないものが大漁と

なっている事実もある。それに加担するように、流通のフィルタ

ー(売りたいものを仕入れる)が需要と無縁に魚種・量共に絞り

込む。誰も需要の本質を知ることなく、魚離れが加速する。  

                【調理・撮影:2020/01/28】

△Page top

立春点描

お品書き

 節分が過ぎてやれやれ。誰一人と幸福にならない「社会の毒」

と表現するに相応しい食物による呪縛から皆が漸く解放された。

 さて、立春を迎え、本格的な春が待ち遠しいのはやまやまであ

るものの雪がない。街中の話ではなく、あるべき所に無い。また

は記録的に少ない。能天気にも「雪かきしなくて楽ちん」と言っ

ている場合でないような気がする。杞憂であれば幸いだが。  

                【調理・撮影:2020/02/04】

△Page top

春雪の候

お品書き

 お題の「春雪の候」が的外れな陽気である。例年の今頃は、降

れば雪のはずが雨。降らなくとも底冷えする曇天が相場なんだろ

うが、ほっこりする穏やかな晴れ。立春を過ぎたから、それはそ

れでよいのかもしれないが、いつもの年と比べて何かオカシイ。

 一方、時化が収まれば、漁獲量・種が増えるが、真の需要とマ

ッチしない的外れも多少ある。流通も同様。何かオカシイ。  

                【調理・撮影:2020/02/12】

△Page top

如月饗宴

お品書き

 驚くほど(種類・量)の食品が廃棄されている現場を見せられ

ると「もったいない」と思うことが、何か悪いことなのか。  

 多くの人々が、実際全てを味わうことなく、美味しさを価格に

よって判断されている傾向がある。所謂高級品は、いかにも美味

しそうに見えるが、そうでないものの中にこそ、真に美味しいも

のがより豊富に存在する。価格に踊らされない正当な評価を。 

                【調理・撮影:2020/02/18】

△Page top

花待向春

お品書き

 今シーズンは、全くと言っても過言ではない程にしか降らなか

った。それでもまだ2月。少々前のめりか。これからドカンと来

るかもしれないので予断はできないが、「大雪のリスク」よりむ

しろ、「あるべき所に圧倒的に残雪が少ないことによる二次的弊

害」が懸念される。来週からは弥生3月。見えない惨禍のいち早

い終息を願いつつ、花の季節を待ちわびる日々が続く。    

                【調理・撮影:2020/02/25】

△Page top

雛祭の候

お品書き

 調理・撮影当日は、雛祭。より多くのお雛様や三・五・七人官

女、遍く女性の皆様方に喜んでいただけるような品揃えをと意識

するばかり、すっかり「旬」の意識が希薄となってしまったが、

結果オーライの「旬ど真ん中」。偶然にも、老若男女・鮨通向け

の「いしかわ旬の鮨だより®」に着地していたことになる。 

 みんなで仲良く雛祭をお祝いしましょう。やれやれ。    

                【調理・撮影:2020/03/03】

△Page top

弥生静謐

お品書き

 静謐(せいひつ)とは、1)静かで穏やか・落ち着いていること。

2)世の中が穏やかに治まっていること。(Web上より)     

 街中は、表面上それらに該当するのだろうが、その本質は、全

くネガティブな意味での「静謐」と誰しも共感されるであろう。

 一方、海は、漁獲種・量共に豊かで、店頭にも賑やかに並べら

れているものの「静謐」。皆様、デマなんかに惑わされないで。

                【調理・撮影:2020/03/10】

△Page top

浅春点描

お品書き

 振り返れば記録ずくめの暖冬だった。その文脈から、春が一気

に通過するかと思いきや、春は名のみの弥生3月、寒の戻りか。

お彼岸を迎え、皆様が楽しみに待ち望む花の時季は、もう間近。

不確実なこのご時世、この先何が起こるのか誰にも分からない。

 そんな中、「一連の禍のいち早い終息を」と願わずにはいられ

ない。誰もいない「お花見」なんか想像したくはない。    

                【調理・撮影:2020/03/17】

△Page top

春色の宴

お品書き

 春らしい穏やかな日が続き、長く続いている「憂さ」も脳裏か

らひと時蒸発し、気が晴れる。その「忌々しい禍」がいち早くな

くなって、一日も早く、速やかに終息することを祈念する次第。

 一方、海は、正に春らしい穏やかな気候の影響を受け波静か。

したがって、漁獲量・種共に豊富である。この喜びを先が見えな

い「禍」とは無関係なものとして、皆様と分かち合いたい。  

                【調理・撮影:2020/03/24】

△Page top

弥生晦日

お品書き

 年度末と一連の「禍」の対策に何かと気忙しいが、「禍」に関

しては、成す術もなく、ただ通り過ぎるのを待つだけ。出来るこ

とは、いち早い終息を衷心より祈念することと、自らが感染者や

媒介者とならないよう、極力外出を控えることぐらいしかない。

 しかし、「食」に関して自粛する必要は、全くない。これを持

ち帰り召し上がって、心静かに英気を養っていただきたい。  

                【調理・撮影:2020/03/31】

△Page top

在宅ひとり花見

お品書き

 こんなお題にしたくなかった「在宅ひとり花見」。今年限り。

毎年、遠回りしてでも楽しみにしているあちらこちらの風景。や

むを得ずの外出の折、その全てがいつもの年より美しく輝いて見

えたのは「花は散り際」のせいではなく、グッときて目頭が熱く

なったからに違いない。この盛合せを頂きながら、心静かにその

美しい姿形を思い出し、癒され、そして昇華しようではないか。

                【調理・撮影:2020/04/07】

△Page top

卯月独歩

お品書き

 陸は、暖冬だったせいなのか、もう「地物の筍」が店先に並び

始めている。季節の進行が早いのかも。今年は「筍の表作」に当

たるそうだ。外出も憚るこの時世、せめて「食」を通じて「季節

の移ろい」を感じ取って、その憂さを晴らしていただきたい。 

 一方、海は、海中まで。明らかに「禍」の影響大。買う人ほぼ

なく、協力するも力及ばず、全て買えない。「旬」満載だが。 

                【調理・撮影:2020/04/15】

△Page top

山吹の宴

お品書き

 特定警戒都道府県に指定された。散歩もダメかと思っていたが

「屋外での散歩や運動は制限されない」旨、指針に明記されてい

たから、近所の公園へ出かけた。花の名に疎い当方が知る一つの

「山吹」が人知れず満開。今年は例年と比較して10日程早い。

その可憐さに、「ここでひとり宴会を」との思いを飲み込み、自

宅でその美しい風景を反芻しつつ「旬」を噛みしめた。感謝。 

                【調理・撮影:2020/04/21】

△Page top

終息祈念

お品書き

 お鮨は、「ハレ」の食品であり、「ケ」の食品ではない。つま

り「不要不急の食品」となる。ある人やその家族に祝事があって

「今日はすし曜日」とするも、時下、世間がそれを許さない。 

 今が旬のある品目の休漁が報道された。需要減を理由としてい

るが、その穴を他産地が埋めている。「獲り甲斐」がないのか、

産油国と同じ魂胆なのか。その育成に税金が投入されている。 

                【調理・撮影:2020/04/28】

△Page top

孤独の日

お品書き

 5月5日は「こどもの日」だが、子供だけにこの日があるわけ

ではなく、今日を生きる人々全ての5月5日となる。もちろん、

日本以外の全世界の人々のものでもある。生ある人々に遍く与え

られた大切な今日一日を社会的に何も出来ず、ただ生きることの

みで、ただ過ぎていくことが意図せず目的となっていいのか。と

考えつつ、一人静かに孤独を噛みしめる。これでいいのか。  

                【調理・撮影:2020/05/05】

△Page top

皐月吉兆

お品書き

 ほんの僅かに明るい兆しが見えたような気がするが、内心、絶

望と希望の中を揺れ動いているのが、正直なところでもある。 

 先日、ある品目の休漁を報告したが、数日後に再開とのニュー

スが流れ、ホッとした。まさか、当ページを見て翻したとは思わ

ないが、「税金が投入されている」事実を認識し、東京ばかりに

目を向けず、石川県民各位に適正な価格・量の出荷を強く望む。

                【調理・撮影:2020/05/12】

△Page top

薫風の候

お品書き

 季節は、正に「薫風の候」だが実感ない。マスクの性能がその

「薫風」を遮断しているからであろう。それが不要となる日を望

むが、完全な終息が前提。そもそも完全な終息とは、何だろう。

 気候が安定し、漁獲量・種とも例年通り豊富である。が、店頭

に並べられる量・種とも少ない。「コロナ禍」に紛れた「食品ロ

ス」がもう語られることなく、忘れ却られることを懸念する。 

                【調理・撮影:2020/05/19】

△Page top

光明一膳

お品書き

 少しづつ明るい光が見えてきたような気がするが、油断禁物。

出来る範疇の自粛は、市井で生かされている一市民の義務と噛み

しめる。いつか「まだやってんの自粛」と言われる日が来ること

を願うが、その時にそろそろ始めようかでは、周回遅れ必至。 

 準備怠りなくは当然だが「売上ゼロスタートアップ企業」に対

する支援策が全く見当たらない。新しい芽を摘み取らないで。 

                【調理・撮影:2020/05/26】

△Page top

青葉の候

お品書き

 近所の公園の駐車場の規制が解除され、訪れる人も大分増えて

きた。躑躅の花の時季を逃して残念だろうが、青葉から放たれる

芳香と草刈り後の青々とした匂いがとても好い印象であり、華や

かさを逸した見た目の物足りなさを十分に補完している。   

 一方、海の方は、気候が安定し漁獲量・種も例年通り豊富。お

客様も増えて、流通量・種も徐々に増えてきた。嬉しい限り。 

                【調理・撮影:2020/06/02】

△Page top

水無月膳

お品書き

 気候が安定し、凪の日が続くと漁獲量・種が増えて嬉しい限り

である。海水温も上昇し、魚介類の活性が高いこともそれらの要

因に加えるべきであろう。その上、所謂「新子」が発生する時期

に差し掛かり、夏の序盤に相応しい「旬」が豊かで迷うほど。 

 近年漁獲量の減少が顕著であり、84年がピークの1/3とな

っている。「獲れない」が主因だが、「獲らない」も相当ある。

                【調理・撮影:2020/06/09】

△Page top

紫陽花宴

お品書き

 石川産鮮魚介類・野菜類を活用した新種ネタの探索は、永遠の

98%を旨に継続するが、そもそも、人類が発見し得る可食新種

は、ほぼ見込めない。そこで、新たな鮨ネタの候補は、1)何か

と何かの組合せ。2)既存の鮨の概念を覆すお鮨と無縁の種の採

用。それに加え、3)生産者や流通が彼らの経済学的な理由から

見捨てた「古の好き素材の再登用」も忘れてはならない。   

                【調理・撮影:2020/06/16】

△Page top

夏至の賜物

お品書き

 夏至を通過した梅雨の中休みとなると、日差しが強烈でハンパ

ない。これから梅雨明けを待ち名実ともに夏本番を迎えることに

なるのだろう。一方海の中は、例年通り海水温が上昇中。新子が

どんどん成長する時期の真っ只中と言える。また、その新子を捕

食しようとする類の活性も高く、時化でなければ、何れの漁法も

豊漁となる。底曳網漁の禁漁が近づいてきた。今のうちに。  

                【調理・撮影:2020/06/23】

△Page top

底曳名残

お品書き

 石川県近海底曳網漁が二ヶ月月間の禁漁期間となる。数日後に

は、店頭から「底曳もの」がなくなってしまうのだろう。「名残

惜しい」の表現がピッタリ当て嵌まることとなる。さらに残念な

ことに、代替の漁がすかっり冷めてしまって、所謂「夏枯れ」の

状況が解禁の9月まで続く。暑さがその意欲をかき消すのではな

く「こんなもん獲っても油代にもならん」が理由らしい。   

                【調理・撮影:2020/06/30】

△Page top

七夕の宴

お品書き

 近海底曳網漁が休漁期間に入り、店頭は、魚種・量共に少し寂

しい。所謂「夏枯れ」の時期を迎えたが、底曳網漁の影に隠され

ていた「逸材達が陽の目を見る」時期でもある。需要と無縁の供

給が長年改善されることなく継続され、鮮魚介類の消費量・金額

共に下げ止まることなく、年々右肩下がりとなっていることは、

事実。供給側の意識を変えていただくしかないが・・・    

                【調理・撮影:2020/07/07】

△Page top

文月御膳

お品書き

 天候不順と休漁(規則・意欲)から漁獲量・種共に低調である

が、それでも今回採用しなかった種の方が圧倒的に多い。それら

の組合せを考えると天文学的な数字となり、全ての組合せを検証

することは、不可能。その上、季節が巡り、旬の魚種も目まぐる

しく変化することをも視野に入れると、「今日の最善を積み重ね

るしかない」の結論に至り、「一期一会」が必然の結果となる。

                【調理・撮影:2020/07/14】

△Page top

大暑点描

お品書き

 あまり詳細に書けないが、とある種類の近海における漁獲量が

近年稀にみる豊(大)漁との報道の一方、遠洋の漁獲量がここ数

年激減し、それを見越し対象を別の種類に替え、北太平洋側まで

出漁したにもかかわらず、目標を大きく下回る漁獲量。魚価も現

下の状況の中、安値安定し、採算ラインを大きく下回り、やむな

く撤退とのこと。相変わらずの需要と無縁の競合は、虚しい。 

                【調理・撮影:2020/07/22】

△Page top

三伏の候

お品書き

 三伏という言葉を初めて知った。詳細は、検索お願いします。

先日、その三伏に相応しいある種類の自主的出漁期間大幅短縮が

報道されていた。コロナ禍による需要減・単価下落が主な理由と

のこと。供給しないから需要がないのか、需要がないから供給し

ないのかは不明だが、他産地からの潤沢な供給もあるし、他にも

旬の食材は豊富にある。なるほど。公的支援があるからか。

                【調理・撮影:2020/07/29】

△Page top

葉月吉日

お品書き

 相変わらず需要と無縁、資源量とは無関係の毎年この時期に発

生する生産者の自主的生産調整による乏しい漁獲量・種に、川下

の皆様が閉口している。最終消費者にとっての鮮魚介類に対する

印象は、先ず店頭に並んでいなければ買わない(買えない)し、

このご時世、自ら求めて遠くまで足を運んでまで買いに行くこと

は、ほぼありえない。そうやって忘れ去られるんだろうなぁ。 

                【調理・撮影:2020/08/04】

△Page top

三伏凌ぎ

お品書き

 立秋をとうに過ぎたから残暑。否「残酷暑」と表現せざるを得

ない。雨が降って少しは和らぐかと思いきや、かえって「蒸し暑

さ」が拍車をかけ、なんとも体に堪える。この暑さで鮮魚介類が

全滅するはずもないし、需要が皆無となるはずもないが、漁業者

の皆様も同じなんだろう。「ぐったり感」が漁獲量・種に滲み出

ている。皆様方どうぞ「三伏凌ぎ」で英気を養ってください。 

                【調理・撮影:2020/08/11】

△Page top

晩夏の候

お品書き

 お盆休みも過ぎ、あの暑さが僅かに力を弱めてきた。日没も早

まりその分、昼の熱がこもらず、夜は少し涼しく寝苦しさが解消

されありがたい。漁業者の皆様もその暑さから解放され、漁獲量

・種が増えるものと期待していたが虚しい結果。相変わらず需要

と無縁の供給が続き、産油国よろしく「供給を絞り魚価の高騰を

狙う」の意図が垣間見えるが、他県産がその穴を埋めている。 

                【調理・撮影:2020/08/18】

△Page top

涼風御膳

お品書き

 来週からはもう9月というのに、陸(おか)は熱波が席巻し、

秋の気配すらない。熱中症対策に万全を期すようお願いします。

 一方、海の方は海水温がピークを迎え、魚介類の動きが最も活

発な時期であるはずだが、生産者(漁業者)は、熱中症対策なの

か、9月から始まる底曳網漁の準備なのか不活発。漁獲量・種が

極めて低調であることに現れている。その間需要がないのか。 

                【調理・撮影:2020/08/25】

△Page top

長月朔日

お品書き

 暦の上では長月(9月)が始まり、秋へと季節が移行したが、

一体いつになったら秋がくるのか。その気配は微塵もなく、炎暑

と言うべき夏真っ盛りの空気が漂い続け、体に堪える。    

 残念ながら、当日の調理・撮影には間に合わなかったが、来週

からは底曳きものが加わり、楽しみが増えたところの台風接近。

被害が無い事を祈念しつつ、涼しい空気のみ運んできてと願う。

                【調理・撮影:2020/09/01】

△Page top

白露の候

お品書き

 楽しみにしていた底曳網漁が解禁となり、店頭は一気に魚種・

量共賑やかになってきた。嬉しい限り。あの8月中の「夏枯れ」

の日々の記憶が現金なもので、十万光年程彼方に飛んで行ってし

まった。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の例えがピッタリ当て嵌

まる。ところが「熱さ」ならぬ「暑さ」の方は、忘れるどころか

真っ最中である。一体いつになったら涼しくなるのか、あぁ。 

                【調理・撮影:2020/09/08】

△Page top

爽秋の候

お品書き

 先週「一体いつになったら涼しくなるのか」と呟いた途端、一

気に涼しくなって、ありがたい。特にあの寝苦しさから漸く解放

され、日々の疲れがやっと抜けるようになってきた。やれやれ。

 これで、新レシピやメニューのバリエーション構想に弾みがつ

くと意気込んでいたところの時化。「そうは問屋が卸さない」と

噛み締める。それでも定置網漁や他県産が力を発揮している。 

                【調理・撮影:2020/09/15】

△Page top

秋分点描

お品書き

 「暑さ寒さも彼岸まで」の通り、日中とても過ごしやすく快適

な時期を迎えた。でも、こんないい時季は、短いんですね。  

 一方、海の方は、陸から約2ヶ月遅れて海水温がこれからピー

クを迎える。従って、魚介類の活性高く、漁獲に最適な時期であ

るはずだが、時化とは無縁の連休による計画的な休漁。はい。生

産(漁業)者にも休みは必要です。需要がピークの連休でした。

                【調理・撮影:2020/09/22】

△Page top

長月晦日

お品書き

 調理・撮影が前日ながら、公開日が月末であることから「長月

晦日」と命名。何卒ご容赦願いたい。何れにしても、光陰矢の如

し。もう残り3ヶ月か。ジタバタしても3ヶ月。「まぁなんとか

なるさ」とのんびり構えても3ヶ月。後者しか選択肢がないもの

の「日が短くなったことは分かるが、この先何がどうなるのか、

何をすべきなのかも分からない」と秋の夜長に噛みしめる。  

                【調理・撮影:2020/09/29】

△Page top

秋涼の候

お品書き

 天候も安定し波穏やかな日々が多い。そのおかげで、漁獲種・

量とも例年通りと言いたいところだが、年々その両者とも全般的

に僅かに減っているような気がしてならない。個別の魚種につい

ては、統計データから精査すれば分かるのだろうが、表年裏年等

のバラツキから原因は一概に特定できない。「獲れない」もある

だろうが「獲らない」も相当あるように思えてならない。

                【調理・撮影:2020/10/07】

△Page top

秋麗の宴

お品書き

 先週『「獲れない」もあるだろうが「獲らない」も相当あるよ

うに思えてならない』と結んだが、「獲れたけど、市場に出回ら

ない」も相当あるはず。つまり「未利用魚」の類である。そもそ

も「未利用魚」の主語「誰が」未利用なのかを考えると、それは

生産(漁業)・流通業者となる。そこに「消費者」の文字は皆無

であり、消費者が利用できるようにする工夫が求められる。  

                【調理・撮影:2020/10/13】

△Page top

清秋招福

お品書き

 陸は、朝晩めっきり冷え込んで、そろそろ暖房が恋しくなって

きたところ。一方、海は、1年で最も海水温の高い時季の真っ只

中にあるようだ。漁獲される魚種が「夏」を連想させる。海水温

は、気温と比較してザックリ2ヶ月遅れで推移するが、そろそろ

海水温と関係なく、「人為的な解禁」によって、あの赤いヤツが

漁獲されることになる。美味しいのは、それだけではないが。 

                【調理・撮影:2020/10/20】

△Page top

霜降の段

お品書き

 10月(神無月)もあとわずか。先日、白山が薄っすらと白い

ものに覆われている映像をTVのニュースで見かけた。名実とも

に「白山」の名に相応しい時季を迎えたことになる。平地でも大

分寒くなってきたことは認めるが、周囲の木々が少し色づき始め

た程度で「霜降」の事実もないことから、実際「霜降」は、もう

少し先になるのだろう。冬に近づいていることには相違ない。 

                【調理・撮影:2020/10/27】

△Page top

霜月礼賛

お品書き

 調理・撮影日が「文化の日」から「食文化」について。それを

高める要素は数多あるから割愛し、低減・毀損する事例の一つ、

「お金の味」に言及。「高級・高額品は美味しい」と刷り込まれ

「パブロフの犬」よろしく高額な値段に対し条件反射的に垂涎。

「This is it !」「お金の味」からの一般消費者のいち早い解放

と生産者~流通~提供者までの脱却・決別を強く促したい。  

                【調理・撮影:2020/11/03】

△Page top

立冬鮨祭

お品書き

 立冬を通過し「例の赤いヤツ」の解禁。鮮魚売り場は、まるで

「赤紅葉売場」かと思うほどそれ一色である。気の毒にも、他の

鮮魚介類は、売り場の片隅に追いやられ「差別」されているが、

それを取締る法律もないし、咎める人もいない。そんな状況を冷

静に俯瞰し「美味しいのはそれだけですか」と大声で叫んでみて

も「おかしいのはあなただけです」と言われるんだろうなぁ。 

                【調理・撮影:2020/11/10】

△Page top

深秋点描

お品書き

 先日、白山市内を走行中に「白山」の山頂が真っ白になってい

たのを見かけた。山は完全に「冬を迎えた」ようだ。平地は、相

当寒いものの「秋が深まってきた」が適切なところではないか。

 一方海は、海水温がピークを経て少しずつ下がる時期を迎えた

が、まだ相当温かく、定置網漁では、夏を彷彿させる魚種が豊富

に漁獲されている。「そろそろ秋へと」程度なのだろう。   

                【調理・撮影:2020/11/17】

△Page top

小雪好日

お品書き

 二十四節季の「小雪」を経たものの「小春日和」と平年並みと

寒暖差激しく、皆様体調管理にどうぞご自愛ください。ちなみに

「小春日和」の「小春」は「小六月」とも言うとのこと。先週は

文字通り六月並の日もあった。来月には「小七月」があるのか。

 さて、温かい「霜月」も来週からは「師走」。当「旬のおたよ

り」ページも「冬」に衣替えします。持続できることに感謝。 

                【調理・撮影:2020/11/24】

△Page top

歳末静謐

お品書き

 令和2年も今月でお終い。自分も含め世間は「師走」の名の通

り何かと気忙しい。「誰か・何か」に追われることなく、心静か

にこの「一期一会」を堪能して頂ければ、幸いです。     

 つい最近、何かのお料理番組で先生が「召し上がって、心が落

ち着くように・・・」と仰っていた。その通り「召し上がって、

心が落ち着くようなお鮨を常に心掛けるべし」と教わった。  

                【調理・撮影:2020/12/01】

△Page top

大雪の候

お品書き

 二十四節季の「大雪(たいせつ)」を経過したが、なんだか雪

が降りそうな気配は全くない。それでも12月。タイヤ交換の準

備怠りなくと戒め計画するも、雨続きで未済。雨雪降らないで。

 寒さは、緩く幸いであるが、海は、時化の日が多くこの時季に

漁獲量が多いはずの底曳網漁が低調であり、少し寂しい感じだが

定置網漁がその穴を埋める。海水温は、まだまだ高いようだ。 

                【調理・撮影:2020/12/08】

△Page top

三冬月点描

お品書き

 お鮨は「ハレ」の食物であり「ケ(日常)」のそれではない。

喜ばしいことが毎日々々続いて「毎日がすし曜日」そうは問屋が

卸さない。嬉しくもなく悲しくもない。それが「ケ(日常)」と

なるのであろう。それでも「悲しい日」があることは事実であろ

うし、そんな日に、このお鮨を召し上がっていただいた方が、僅

かであっても「心が落ち着く」ことを願わずにいられない。  

                【調理・撮影:2020/12/15】

△Page top

冬至明け

お品書き

 「冬至」を通過し、これから日が長くなるはずだが、調べてみ

ると12月21日と22日との昼の長さ(日の出~日の入り)は

約1分長くなるとのこと。暦は春に向け淡々と進むが、実態・現

実はこれから寒さや降雪のピークを迎えることになる。春に向か

う実感は全くない。その上「時化」が続き、定置網漁を除いた漁

獲は極めて低調。その穴を他県・他国産が埋めている。残念。 

                【調理・撮影:2020/12/22】

△Page top

歳末閑閑

お品書き

 慌ただしい歳末にあって「心閑に気持ちが落ち着くひと時を」

と「もう二度と出会えない一期一会」をご満喫ください。   

 振り返れば、今年は日本中・世界中が不幸に見舞われ、それが

来年以降も終わりが見えない形で続きそうなことは間違いないと

ころ。自分を含めて皆様が「かからないように」と願わずにはい

られない。皆様よいお年をお迎えください。来年も御贔屓に。 

                【調理・撮影:2020/12/29】

△Page top

 ご案内       

現在、

2020年

の履歴を表示しています。

 アーカイブ     

2022年

2021年

2020年 ←表示中

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年以前

 旧 旬のおたより