旬のおたより ~ 2021年 ~

小寒の候

お品書き

 正月も五日となると、もうすっかり正月気分も抜け、多くの方

々が平日モードに切り替わっているのではないでしょうか。仕事

や家事などに「忙しいが日常」となってしまい、ついつい「忙」

の字のごとく、心が亡くなる日々が恒常化・慢性化すると、心身

ともに辛くなるのも頷ける。「どうぞこれを召しあがって、心閑

(心が落ち着く)の境地に至る」を願わずにはいられない。  

                【調理・撮影:2021/01/05】

睦月静謐

お品書き

 数年ぶりの寒波・大雪により物流がSTOPした。鮮魚介類の

みならず、在庫ができない生鮮食品がほぼほぼ全ての店の棚から

消えてしまった。鮮魚介類に限って言えば、そもそも時化により

一部の定置網を除き生産(漁獲)出来ないし、仮に漁獲があった

としても物流が滞り店頭まで届けることができない。その様な厳

しい状況の中にあっても東奔西走。探せばあるもんです。   

                【調理・撮影:2021/01/12】

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大寒吉兆

お品書き

 二十四節季「大寒」を明日に控え、先日の大雪も大分溶けてき

て嬉しい限り。このまま暦通りに「立春(今年は2月3日)」を

迎えたいところだ。振り返れば年末年始の休漁に始まり、大時化

~大雪による流通STOP等が続いたこともあり、まとまった漁

獲や平常の流通に戻ったのが先週末。もし許されるなら、今すぐ

に四十八節季あたりに「大漁」を加えていただきたいものだ。 

                【調理・撮影:2021/01/19】

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睦月好日

お品書き

 例えば、今日の「鮨ネタ」に相応しい旬の素材が30種あった

とするならば、その中から10種を選択する組合せは、約3千万

通りとなる。どの組合せが最善なのかは「わからない」が正解な

のであろう。鮨の構成は概ね2/3が酢飯(シャリ)。つまり、

「何(ネタ)を載せるか」ではなく、「何(酢飯)に載せる」が

お鮨の本質。なぜなら、酢飯は1通り(種類)ではないから。 

                【調理・撮影:2021/01/26】

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節分賛歌

お品書き

 今年の節分は、いつもと違って百数年ぶりの2月2日。だから

と言って「節分」を意識されていない方々にとっては、どうでも

良い話なのであろう。また、意識されている方々にとっても2月

2日であることが、その人の人生や運命に劇的な影響を及ぼすこ

とは、考えにくい。何れにしても相変わらずの「食品ロス」が蔓

延している。SDGsの精神を少しでも意識されたらどうか。

                【調理・撮影:2021/02/02】

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春待の季

お品書き

 先週暖かい日が何日かあり、立春過ぎたからこのまま春へまっ

しぐらかと思いきや、そうは問屋が卸さなかった。降雪と薄っす

らと積雪。「寒の戻り」かと勝手に解釈するも、気象学的な定義

に合致するか定かではない。季(とき)は2月上旬。「らしい」

気候故に、自然とお題が「春待の季(とき)」と浮かんだ。名実

ともに「春」が待ち遠しいのは、自分だけではないはず。   

                【調理・撮影:2021/02/09】

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向春の候

お品書き

 冬は、時化の日が当然多い。過去との比較はできないが、今年

1~2月期間中、底曳網漁の操業日数は、概ね1/3程度。漁獲

量は、それに比例する。環境の変化や乱獲によるその「少なさ」

より、「時化のため操業出来なかったから」と見るのが自然。 

 それでも、時化や人為的な減産と無縁に一般消費者の「需要」

は、底堅い。「需要」と「供給」マッチできないものか。   

                【調理・撮影:2021/02/16】

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如月一光

お品書き

 寒暖を繰返しながら、名実ともに少しずつ「春」へと歩みを進

めていると感じるが、気のせいか。それでも「日の出・日の入」

がそれぞれ確実に「早く・遅く」なり、その光がありがたい。 

 先日の新聞記事見出しに「底引き水揚げ量最低」とあった。原

因は、時化によるものとのこと。ズワイガニ(雄)の漁期が3月

末だが、底曳網漁は6月末まで続く。少しでも挽回を望む。  

                【調理・撮影:2021/02/23】

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春陽礼賛

お品書き

 3月を迎えた。季節が進み暦上の「春」に入ったことで、コン

センサスを得られているが「春は名のみ」寒い日もある。それで

も一進一退を繰返しながら、確実に「春の真髄」へと歩みを進め

ているような気がするのは、春の陽光が証明してくれるから。 

 相変わらず「時化」が異常に多く、石川県産ネタの確保に苦慮

し「明日の雛祭りに花を添えたい」と駆けずり回った結果。  

                【調理・撮影:2021/03/02】

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弥生点描

お品書き

 まだまだ寒い日もあるものの、弥生(3月)に入り、時化でな

ければ、少しずつ春らしい素材が店頭に並べられ、嬉しい限り。

 調達機会にイメージするこの時期に相応しい「旬」と目の当た

りにする対象とが一致し、理想的な鮨となりそうだが、それが必

ず美味しいとは限らないない。なぜなら、お鮨は、「何(ネタ)

を乗せるかではなく、何(酢飯)に乗せるか」に至るから。

                【調理・撮影:2021/03/09】

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春雨の宴

お品書き

 日中の最高気温が15℃を越えると寒いは寒いが、寒さの苦痛

から解放され随分と過ごしやすくなり、ありがたい。ふと外を見

ると、雨が降った形跡があるものの、今は止んでいる。青空の下

日差しがあればもっと気温が上がって「春らしく」なるところだ

が、雨は雨でも春の雨。これも一つの風情と収めよう。    

 いよいよ「春らしい素材」が出始めた。楽しみが増える。  

                【調理・撮影:2021/03/16】

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花待日和

お品書き

 春分を越え「彼岸明け」とカレンダーに記されていた。いよい

よ「春本番」へ実際の気候が動き出して欲しいが、まだ寒い。 

 今年は、山間部にもたっぷりと雪が残って、県内一部スキー場

は、随分減ってきたものの、まだまだ営業できそうな様子。  

 「残雪」と「開花」の因果関係はないのであろうが、「開花」

までのワクワク感が朝晩の冷え込みからの苦痛を緩和させる。 

                【調理・撮影:2021/03/23】

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門出慶祝

お品書き

 ジタバタしても心閑であっても年度末。来週からは、同様に新

年度を迎える。何も変わらない方々もいらっしゃるであろうが、

希望ある未来への新たな一歩を踏み出す方々もいらっしゃる。 

 本日の逸品が「新たな一歩を踏み出す方々の門出」をご同慶の

至りとお祝いし、「(良くしたいが)何も変わらない方々への良

くなる門出(契機)」となりますよう、自分自身にも贈る。  

                【調理・撮影:2021/03/30】

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春鮨爛漫

お品書き

 いやはや、季節が先走っている。例年なら「満開」が入学・入

園などのお祝いに「花を添える」ところだが、もうすっかり散っ

てしまって「花」の代わりに「お鮨」で飾ることにしよう。  

 金沢地方気象台によると開花が「平年より12日早く、195

3(昭和28)年の統計開始以降最も早く、満開も4月1日」と

のこと。昨日・今日と一転「寒い」。なんだかよくわからん。 

                【調理・撮影:2021/04/06】

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卯月鮨祭

お品書き

 大勢の人々が繰り出し賑やかな「お祭り」は、もう過去のこと

となるのかもしれない。たとえ「禍」が過ぎ去っても、2019

年12月以前の「あの日」には、もう戻れないような気がする。

 つまり、「禍」以降の着地点が未知の場所となり、戻りたくて

も、立ち位置の選択の余地なく、そこにせざるを得ない。ひとり

~家族だけの「卯月鮨祭」を社会のために噛みしめて欲しい。 

                【調理・撮影:2021/04/13】

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穀雨礼賛

お品書き

 甚大な被害をもたらす豪雨は、御免被りたいが、穏やかに降る

この時期の雨は、あるべし。「穀雨」とは、「穀物を育てる雨の

意」とのこと。田植えの時期に相応しい「恵みの雨」だが、作業

の支障とならないことを願う。本日(穀雨)は、その願いが叶っ

て「晴」。きっと作業が捗ったのであろう。生産者ではない我々

にとっても、一雨毎に暖かくなるから、これもありがたい。  

                【調理・撮影:2021/04/20】

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新緑の候

お品書き

 花の名に疎い当方が知る数少ない名の一つ「山吹」が、近所の

公園で例年より一週間から10日ほど早く「盛り」を過ぎようと

している。その表面的な原因は「気温」に他ならないが、根本原

因が「人間の営みによる」可能性高く、それを助長している一人

として心苦しい。普段から人通り少なく、ひっそりと咲いている

ところに「疎」が意識され、見る人さらに少なく、心痛い。  

                【調理・撮影:2021/04/27】

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皐月燦燦

お品書き

 お米の値段が下がってきた。この田植えの時期、急に豊作とな

った訳ではなく、外食中食向けがダブついて値を下げざるを得な

いとの話である。古の諺に「立って半畳、寝て一畳、天下取って

も二合半」とあるが、今の時代一日一合も食べないらしい。安い

からと言ってもそんなに食べられない。値が底抜けの感もある。

 終息が見えない。気分だけでも「燦燦」としたいものだ。  

                【調理・撮影:2021/05/04】

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在宅一人旅

お品書き

 在宅は、本人のため、家族のため、社会のため。それでもこの

ように(暑からず・寒からず)気候がよいと、どこかに出かけた

くなるなるのは、人間の性。まして、気の置けない仲間同士で楽

しく行ければ、その醍醐味は、さらに増幅するに違いない。  

 お題「在宅一人旅」は、いささか季節感が希薄だが、別の意味

で「旬」。今日しか出会えない「一期一会の鮨の旅」をどうぞ。

                【調理・撮影:2021/05/11】

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万緑の季

お品書き

 新緑の季(とき)が過ぎ、どう見ても「万緑の季(とき)」を

迎えたと言わざるを得ない。近所の公園を散歩していると、マス

ク越しでさえ、その芳香が鼻腔に拡がり、気分だけと理解してい

るが、蔓延している「禍」を解毒してくれるようで清々しい。 

 天候に恵まれ、漁獲量・種は堅調だが、店頭では絞られる。こ

れも「禍」のせい。皆様のための「辛抱の季(とき)」なのか。

                【調理・撮影:2021/05/18】

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五月雨の宴

お品書き

 五月雨と言うより、梅雨の走りのような気候が続いている。今

日は、どんより曇天で暖かいが、うすら寒い日もあった。五月も

あと数日。あったはずの五月晴れの日々が記憶から蒸発した。

 こんな時には、お家で「いしかわ旬の鮨だより®(ALLいし

かわのお鮨)」を召し上がって「気晴らし・憂さ晴らし」を。

「これで”禍”も晴れる日が来てくれれば」と祈念する次第。

                【調理・撮影:2021/05/25】

△Page top

水無月朔日

お品書き

 6月1日と言えば「衣替え」。当HPトップのスライドショー

も「夏」に衣替えを実施したが、ご当地石川、梅雨入りも宣言さ

れていない上、朝晩少し肌寒く本格的な夏は、まだまだ先か。 

 一方海の中は、これから海水温が上昇し、新子も出始め漁獲は

量・種とも豊富となるが、店頭では反して乏しい。なぜならお客

様が少ないから。協力するも、当方一人では解決に至らない。 

                【調理・撮影:2021/06/01】

△Page top

麦秋点描

お品書き

 毎年この時期、麦秋の風景を堪能できる場所が水田として苗が

植えられていた。「コメ余り」と「コメ離れ」が素人目にもハッ

キリ分かるし、実感している昨今、農政も減産・減反を奨励して

いる中の「転作して米作り」。正直「ヨクワカラナイ」。   

 一方「渦中」にあって、店頭に並べられる魚種・量が明らかに

減らされていることは、理解できる。もう元には戻らないのか。

                【調理・撮影:2021/06/08】

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入梅の季

お品書き

 数日前に二十四節季の「入梅」を通過した。気象庁のHPによ

ると、北陸地方の梅雨入りは、平年6月11日ごろとのこと。今

年は、まだ発表がないことから、暦通りとはいかないようだ。 

 一方、海中には「梅雨」がないものの、降雨による淡水の流れ

込みの時期・量により、植物プランクトンの発生に始まる食物連

鎖の動向に影響があることは、間違いないところである。   

                【調理・撮影:2021/06/15】

△Page top

夏至饗宴

お品書き

 夏至を通過し、いよいよ夏本番といきたいところだが、まだ梅

雨も明けていないから少々先走り。梅雨明けを待とう。    

 6月も残りわずか。底曳網漁の禁漁期間を控え、なるべく名残

惜しい「底曳きもの」をより多く採用したいが、この時期、鮮魚

介類の活動が活発であり、定置網漁・刺し網漁等の漁獲量・種も

当然増えてくることから、品揃えに頭を悩ませる時期でもある。

                【調理・撮影:2021/06/22】

△Page top

梅雨の口福

お品書き

 6月も明日が晦。底曳網漁も来月から禁漁期間に入る。名残惜

しいが、鮮魚介類の活性高く、他の漁法の漁獲もその穴を埋める

に相当する種・量が期待できるし、実際ある。その期間にその全

ての種類(量は不可)を当「いしかわ旬の鮨だより®」によって

採用する保証もなく、可能な限り採用しているうちに、季節が移

って、その種類も様変わりし、また追いかけることになる。  

                【調理・撮影:2021/06/29】

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涼風御膳

お品書き

 7月を迎え、店頭では底曳網漁の名残もすっかり消え、夏らし

い素材が出揃っている。しかしながら、やや種・量とも少なく、

所謂「夏枯れ」に近い状況である。鮮魚介類の資源が急に枯渇し

たわけでない。個人的な意見ではあるが、需要とは無関係の生産

(漁業)者の自主的な生産調整(やる気の無さ)の現れであると

理解している。動機は「安さ」。これに他ならない。     

                【調理・撮影:2021/07/06】

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静謐の季

お品書き

 「降雨」と「禍」が重なり、世間が自制し正に「静謐」。ここ

は、その天からの指示通り、心閑にこの「静謐の季」を召し上が

っていただいて「美味しい」をさらに昇華した「召し上がって気

持ちが落ち着く」の心境に至り、この憂さを晴らしていただきた

い。派手さなく落ち着きのある旬の素材の一つ一つをよく噛みし

めていただくと、一貫毎に「その好さの本質」に辿り着ける。

                【調理・撮影:2021/07/13】

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盛夏点描

お品書き

 先週、北陸地方の梅雨明け(速報値)が発表された。最高気温

も30℃を超える日が続き、いよいよ夏本番と言ったところであ

る。そんな時季に相応しい季語「盛夏」。Web上調べてみると

「梅雨明けと7月上旬~8月上旬」が要件の相場であった。  

 毎年毎年相変わらずの石川県産鮮魚介類の「夏枯れ」に突入し

入荷が乏しい。他産地がその穴を埋めている。寂しい限り。  

                【調理・撮影:2021/07/20】

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三伏涼風

お品書き

 「三伏の候、時下ますますご健勝のことと、心よりお喜び申し

上げます。」が少々腹立たしい。毎日毎日うだるような暑さにあ

って、当方も含め多くの方が、この暑さに「げんなり」としてい

る中の「ご健勝・お喜び」は、白々しい。と思いませんか。  

 当方ができることは、「三伏涼風」を発信することにより、少

しでも涼風(すずかぜ)を皆様に感じていただくことだけ。  

                【調理・撮影:2021/07/27】

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盛夏招福

お品書き

 暦の上では今週末に「立秋」を迎えるが、まだまだ暑い日が続

き、秋の気配すらもない「夏真盛り」である。「禍」に気を付け

なければならないが、「暑さ」にもやられないよう、皆様ご自愛

ください。高齢の母親より先に「ワクチン接種」が始まり、終了

予定であることと、この状況の中「平和の祭典」がなし崩し的に

継続されていることに「娑婆の矛盾」を感じざるを得ない。  

                【調理・撮影:2021/08/04】

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残暑涼風

お品書き

 立秋の名が雨を呼び、その雨が微かに涼風を運んでくれ、残暑

ならぬ残酷暑の辛さから少しだけ解放されと表現しよう。それで

も8月初旬を通過したばかり。これから更なる「残酷暑」が続く

かもしれないから、この僅かな涼しい時間を満喫したい。   

 当鮨に必要かつ重要な素材である石川県産鮮魚介類の入荷が量

・種共に低調「夏枯れ」模様。他県産がその穴を埋めている。 

                【調理・撮影:2021/08/10】

△Page top

走り処暑

お品書き

 「梅雨末期と同様」と発表された今回の継続的な豪雨により、

被害に遭われた方々に衷心よりお見舞い申し上げます。    

 直前までお題を「納涼の宴」と設定していたが「納涼」とは無

縁な状況。「処暑」も時期尚早であるから当お題に着地した。 

 「涼しさ」はありがたいが、時節らしい天候に戻り、もう一つ

の「禍」もいち早く終息することを併せ、衷心より祈念する。 

                【調理・撮影:2021/08/17】

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葉月梅雨

お品書き

 雨が続いている。うだるような夏の暑さは遠い昔の思ひ出に。

時候の挨拶としては正に「処暑」がピッタリだが、先週「走り処

暑」としたから、次に続く適当な「旬」のお題が見当たらない。

 やむなく、お題を「葉月梅雨」としたが、今年限り、今回限り

とするつもり。誰もこんな夏を望んではいないはず。8月も残り

1週間。いち早く「らしい日」に戻ることを願うばかり。   

                【調理・撮影:2021/08/24】

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夏晦静穏

お品書き

 8月も早いもので、もう晦(つごもり)。「らしい日」が少な

いまま夏が終わる。「9~11月は秋」と世間からのコンセンサ

スが得られているとの前提とすれば、立秋もとうに過ぎたから名

実ともに既に「秋」なんだろう。「平年と異なる気象・気候」と

「渦中」にあっても「心静かに穏やかに夏晦を過ごせたこと」と

「この一膳のありがたみ」を心の中に深く刻み、噛みしめる。 

                【調理・撮影:2021/08/31】

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白露の季

お品書き

 朝晩めっきり涼しくなり、当方漸くあの寝苦しさから解放され

たが、「寒い」と感じられる方もいらっしゃるかもしれないから

謙虚に喜ぶ。日中は雨でなければ過ごしやすく、外の仕事も捗る

ことだろう。底曳網漁も例年同様の水揚でホッとしている。  

 一方、お鮨にとっての最重要素材「お米」も例年同様で安心し

た。でも「新米」は白飯向け、お鮨には「古米」がいいんです。

                【調理・撮影:2021/09/07】

△Page top

長月の宴

お品書き

 陸は、実感的に夏の名残と秋の気配が同居する「秋の走り」と

言える気候となってきた。店頭に並ぶ農産品からもそれを裏付け

られているような気がする。一方、海の中は、陸に2ヶ月程遅れ

て季節が進行し、これから夏本番。店頭に並ぶ鮮魚介類は底曳も

のに比重が偏るが、鮮魚介類の活性高く、他の漁が最も厚い時季

でもある。皆様方に少しでも気付いて頂けるとありがたい。  

                【調理・撮影:2021/09/14】

△Page top

秋分招福

お品書き

 お彼岸入りを迎え、秋分の日も間近。この日を境に昼が短く夜

が長くなるのは、ご存知の通り。変化の契機となる境日になぞら

え「いち早く禍が終息し、皆様方に福を招き入れる日となります

ように」との願いを込めて「秋分招福」とお題を決めた。   

 陸は「暑さ寒さも彼岸まで」の通りいい具合。一方、海中は、

これから夏本番。定置網漁の魚種にそれが顕著に現れている。 

                【調理・撮影:2021/09/21】

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仲秋の候

お品書き

 日中、暑からず寒からず。過ごしやすい時季のど真ん中にある

はずだが、僅かな温度変化に不平不満を口にする。こんないい時

季は短く「ありがたく満喫すべし」と自分自身に言い聞かせる。

 漁獲の方も量・種とも充実し、毎年このいい時季が冬の大時化

まで続く。でも、年々店頭に並べられる「石川県産」が徐々に減

っているような気がする。事実でなく「気のせい」と願うが。 

                【調理・撮影:2021/09/28】

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爽秋の季

お品書き

 晴天の日が続き、湿度が低いからなのか「爽やかさ」が肌身の

みならず、心にも沁み込むことをありがたく享受しよう。   

 誰かに好いことがあって「今日はすし曜日」は喜ばしいが、毎

日毎日好いことがあって「毎日がすし曜日」そうは問屋が卸さな

い。一つの理想は平凡な日々の中の「すし曜日」であるが、辛い

日の気晴らし・憂さ晴らしの「すし曜日」も現実あり得る。  

                【調理・撮影:2021/10/05】

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秋麗玉箒

お品書き

 お題の「秋麗」は、文字通り麗しい秋。「玉箒」は、憂いを払

うお酒の異名とのこと。このお鮨を召し上がり、誰もが大なり小

なり抱える憂いを払っていただくよう、飲めない・飲まない方に

お酒の代替となるお鮨に、飲む・飲める方にとってお酒が進むお

鮨にと、名実ともに「秋麗」に相応しい「旬」を堪能していただ

き、少しでも皆様の憂いが晴れますようにと願うばかり。   

                【調理・撮影:2021/10/11】

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清秋満月

お品書き

 お題の「清秋」は間違いないが、前日の18日が「十三夜」。

「満月」は、明日20日24時とのこと。何卒ご容赦を。   

 朝晩めっきり冷え込み、暖房のお世話になることとした。日中

も涼しいを通り越したどちらかと言えば寒い気温となり、一気に

冬モードに突入したと思える。一方、海の表層域は、統計データ

からもまだ暖かく、定置網漁の魚種からも明らかである。   

                【調理・撮影:2021/10/19】

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霜降点描

お品書き

 先日、二十四節季の霜降を通過した。巷では紅葉の気配すらな

いが、暦だけは冬へと確実に進んでいる。来週は、もう11月。

寒暖に関係なく決まり事の解禁。店頭がカニに席巻され「美味し

いものはそれだけなのか」と虚無な独り言の甲斐もなく、例年通

り、他の魚介類が店頭の片隅に追いやられてしまう。今のうちに

感謝しつつ、ありがたく「命」を頂くこととしよう。合掌。  

                【調理・撮影:2021/10/26】

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霜月小春

お品書き

 11月を迎え、思ったほど寒さが厳しくない「小春日和」をあ

りがたく満喫している。生産性が向上する何かを考えているもの

の、具体的な何かが産み出されることもなく、傍から見れば、た

だ暖かい日中をボーっと過ごしていると感じられるに相違ない。

 SDGsの目標17「海の豊かさを守ろう」を満たすと確信す

るも良い兆しは一向に見えない。来週からはカニカニ攻撃か。 

                 【調理・撮影:2021/11/2】

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立冬点描

お品書き

 二十四節季の「立冬」を通過した。金澤市街地の紅葉は、あま

り進んでなく、まだ走りの状況と言っていいのだろう。気温も平

年より高い日が続いて、「立冬」の実感は、微塵もない。   

 ところが、鮮魚売り場は、「紅葉色」が席巻し、他の鮮魚介類

を片隅に追いやる。「立冬」は、それの「解禁日」でもある。 

 「美味しいものは、それだけなのか」と強く主張したい。  

                 【調理・撮影:2021/11/9】

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深秋口福

お品書き

 秋が深まり「地球温暖化」の時世でありながら、冬へと確実に

歩みを進めていることは、鈍感な当方にでも身に沁みて実感する

ところ。灯油を含む石油由来の全ての価格が高止まりしているこ

とも「寒さ」に拍車をかけ、懐までが寒風に晒されている。  

 店頭に並べられる鮮魚介類の価格も然り。もう「高級(高額)

品は美味しい」が成立しないことに店側は、気付いていない。 

                【調理・撮影:2021/11/16】

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小雪の候

お品書き

 先週は「小春日和」が続き有難かったが、調理・撮影当日、急

に気温が下がってきた。二十四節季の「小雪」が脳裏にちらつく

ものの、最高気温が10℃を超えているから、まだなのだろう。

 一方、海中は、概ね2ヶ月遅れの定説通り、夏の名残の魚種が

まだ獲れている。今日は、勤労感謝の日。勤労者のみならず遍く

当「小雪の候」を召し上がって旬を満喫していただきたい。

                【調理・撮影:2021/11/23】

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霜月晦日

お品書き

 11月の晦日、明日からは師走。今年もあと一ヶ月しかない。

振り返れば、石川の鮮魚介類に関する食文化の発展に資するもの

として取り組んでいることが、今年1年、一歩も(評価として)

前進していない。さりとて、来年に大きく進展する可能性も乏し

い。しかし、挫けず、当「旬のおたより」は、可能な限り継続さ

せよう。数多の逸材に日が当たる日まで、理解されるまで。  

                【調理・撮影:2021/11/30】

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大雪の宴

お品書き

 ここ数日、二十四節季の「大雪」が名ばかりの日々が続き、あ

りがたい。それでも「ラニーニャ現象発生の可能性高い」ことよ

り「大雪」の可能性も指摘される中、現実「大雪」とならないよ

うにと願うばかり。一方、海の方は、「大漁」か「不漁」なのか

は、マチマチ。「真の需要」に対する「漁」なのか、漁業者の欲

望を叶える「漁」なのかによって、その見方が変わるのである。

                 【調理・撮影:2021/12/7】

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師走静謐

お品書き

 恒常的に慌ただしい日々の中にあって、12月だから特別に忙

しさに煽られることはないはずだが、何かと気忙しい。気忙しい

から、今やることがおろそかになって先走り、それもおろそかに

なって、結局、何も完了せずどんどん仕掛が増える。もし、共感

していただけるのであれば、心閑に美味しさの先にある「召し上

がって心が落ち着く」の境地に辿り着いていただきたい。   

                【調理・撮影:2021/12/14】

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冬至来福

お品書き

 冬至を明日に控え、「一陽来復=陰極まって一陽が生ずる」に

なぞらえて「冬至来福」と命名した。世間も弊社も当方にとって

も良くない年であったからこそ、心底「陽転」を願わずにはいら

れないが、「よいお年を」は時期尚早。来週が本年最終回となり

ます。それにしても、時化が続き、底曳ものが極めて低調。直近

の願いは、「陽転」よりも「好天」を。先ずはここから。   

                【調理・撮影:2021/12/21】

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歳末玉箒

お品書き

 今年も残り数日となり、今回が本年最終回となります。皆様方

におかれましても、年末のお忙しい中、「お鮨どころではない」

のかもしれません。ここは、「召し上がって、心が落ち着く」を

目指すお鮨の選択いかがでしょうか。お題は、「歳末玉箒」心閑

に今年一年の憂いを払い、来年に希望が生まれますようにと願う

ばかりです。それでは、皆様、よいお年をお迎えください。  

                【調理・撮影:2021/12/28】

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