旬のおたより ~ 2024年 ~

復興祈念

お品書き

令和6年能登半島地震につきまして             

 被災された皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。     

 日に日にその被害が甚大であることを知り、心痛増すばかり。

傍観するのみの当方にできることは、「地域復興の全体最適化」

に資する「いしかわ旬の鮨だよりⓇ」を邁進するのみ。準備は、

既に完了。足りないものは「資金」のみ。復興を祈念する。  

                 【調理・撮影:2024/1/8】

寒中模索

お品書き

 ALLいしかわの鮨「いしかわ旬の鮨だより®」の展開を目指

す中の震災。関係各位のいち早い復旧・復興を願わずにはいられ

ないところであるが、昨年調達した石川県産の冷凍ストックが徐

々に減り、当「旬のおたより」ペ-ジも「看板に偽りあり」に近

づきつつある。それでも少しずつであるが操業再開のニュースを

目にすると胸が熱くなる。できる限り活用していきたい。   

                 【調理・撮影:2024/1/28】

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春兆彩宴

お品書き

 今回の震災で機能不全に陥った漁港の画像・映像を見ると心痛

甚だしいこと筆舌に尽くしがたい。それでも、県内全ての漁港が

そうなった訳でもないし、痛んだ部分を除いて機能させている漁

港もある。結果、店頭で見かける県産鮮魚介類は、普段より若干

少な目との印象。何れにしても、隆起で使用不可となるものは、

復旧より防波堤の新設を以って復興の礎とするのが自然。   

                 【調理・撮影:2024/2/12】

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春待便り

お品書き

 暖かい日が続き「春が来た」と思いきや「いつもの2月」に戻

ってしまった。改めて寒さが身に沁みる季節であることを認識さ

せられた。当然と言えば当然。娑婆は、そんなに甘くない。  

 「春の便りを待つ」意の倒置法と「待った甲斐あって春のお便

りが来た!」の妄想からお題が「春待便り」に着地した。もうじ

き弥生3月。本当の春が遍く皆様方に降り注ぎますように。  

                 【調理・撮影:2024/2/25】

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弥生安閑

お品書き

 もうすぐお彼岸だというのに雪がちらついている。暖冬と断定

せざるを得ない前シーズンのことを考えると、冬ではないこの時

季「寒春」と言うべきなのか。ふと思い出したのが「春一番」。

今年は、2月15日(金沢気象台のお知らせより)だった。  

 何れにしても、猫が欠伸する様なぽかぽかとした陽気を願いつ

つ、せめて品揃えだけでもと妄想し、春を先取りした。    

                 【調理・撮影:2024/3/10】

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春宵の宴

お品書き

 ほんの微かな春の兆しなのか寒さが少し緩和された。本能的な

何か活動の源が滲み出てくるような気配が漂ってきた。そんな春

の宵に相応しい召し上がる方々に値千金となるようにと思いを込

めた「春宵の宴」。その思いと裏腹に「一期一会」であることも

事実である。もう二度と出会えない組合せを堪能してください。

花の時季も間近。より素敵な組合せを旨に精進したい。   

                 【調理・撮影:2024/3/24】

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晩春の候

お品書き

 前回の「春宵の候」では「花の時季も間近」としたため、暖か

さを求めていた。その「花の時季」もとっくに過ぎて「葉桜の季

節」つまり、「新緑の時季」を迎えたことになる。言い換えれば

「初夏」に差し掛かってきたことになる。昨日まではそうだった

が、本日(調理・撮影日)は、あいにく曇天も相まって、少し肌

寒く「初夏」は、お預け。「晩春」が相応しい。ピッタリ。  

                 【調理・撮影:2024/4/21】

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卯月饗宴

お品書き

 GWに突入したが、店頭に並べられている鮮魚介類、石川県産

の少なさに心痛む。これが震災の影響とは言えず、10年程前か

らの傾向であり、相変わらずと言ったところである。漁港や道路

の復旧・仮復旧が進んでいる記事やニュースから震災から立ち上

がろうという意気を強く感じる。この際、石川産が店頭に豊富に

並べられることを祈念して止まない。「能登直」にならないか。

                 【調理・撮影:2024/4/28】

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薫風鯉昇

お品書き

 風薫る五月に鯉のぼり(幟)が滝登りのごとく上昇する風情を

想像し、それにあやかりたい気持ちを込めお題を「薫風鯉昇」と

した。また、お気に入りの落語家の一人から「鯉昇」を拝借した

次第。巷では本日「こどもの日」であるが、特別お子様限定を意

識した品揃えではなく「今・旬・一期一会」であることを感じ取

っていただき、老若男女どなた様でも召し上がってください。 

                 【調理・撮影:2024/5/5】

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青葉の季

お品書き

 正月の地震から青葉の季(とき)を迎えた。復興の記事を読む

とご提供・ご協賛・ご協力いただいた皆様、被害に遭われた皆様

に「頑張ってください」と声をかけたくなる。が、なんだか「お

前も頑張れ」と言い返されそうな気がするから、ここまで。  

 同紙紙面に「廃業」の文字を見つけた。自分よりもっと辛い思

いの方々がいらっしゃる。奮起せざるを得ない。       

                 【調理・撮影:2024/5/19】

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首夏彩宴

お品書き

 梅雨入り宣言はないが、十分梅雨の雰囲気を醸し出している空

模様。僅かに雨が降って、窓の開け閉めに翻弄されている次第。

気温が上がらずエアコンなしで過ごせることが幸いである。  

 ALLいしかわの鮨「いしかわ旬の鮨だより®」を標榜しなが

ら、ネタを含む素材の「石川県産」の比率が低いことに、とても

心痛ませている。衷心よりいち早い復旧・復興を祈念する。  

                 【調理・撮影:2024/6/16】

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水無月晦

お品書き

 本日、6月末日につき「水無月晦」と命名。読者の皆様方から

様々な罵詈雑言が聞こえそうであるが、悪しからず。     

 6月末日であるから底曳網漁の最終日。明日から2ヶ月禁漁。

近年、様々な理由が複雑に絡み合い漁獲量が減少している。その

上、先の震災がそれに拍車をかける。需要が先か、供給が先か。

昔のような店頭の「賑わい」を望む。せめて10年前に。   

                 【調理・撮影:2024/6/30】

△Page top

文月消夏

お品書き

 お題の「消夏」とは、夏の暑さをしのぐこと。あつさよけ。が

Web上の相場。調理・撮影当日の天候が今にも振り出しそうな

気配が漂い、日差しがない分暑いとも涼しいともいえない状況で

ある。したがって、せっかくの「お鮨による涼しさの演出」が空

を切った感じを否定できない。この先、暑い日がきっと来るはず

だから、その時、当「文月消夏」を見返していただきたい。  

                 【調理・撮影:2024/7/15】

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大暑玉箒

お品書き

 調理・撮影当日ではなく、翌日の22日が「大暑」であること

と無関係にとても暑いことから「大暑」をお題に採用した。一日

早い「大暑」を何卒ご容赦ください。それにしても、気温の暑さ

に加担した湿度が拍車をかけている。まさに「大暑」そのもの。

 後半の「玉箒」は、「憂いを払うもの」と解釈いただきたい。

これをご覧の各位、この暑さにやられないようご自愛ください。

                 【調理・撮影:2024/7/21】

△Page top

山の日膳

お品書き

 調理・撮影日が「山の日」だから「山の日膳」と命名。安直と

自覚しながらも、他にピッタリ当てはまるお題が見つからない。

妥協ではなく、最善のお題であると言い聞かせているが、山のネ

タは、皆無。唯一海ではないネタが稚鮎だが、山ではなく川。あ

しらいの笹、器の檜俎板、薬味の木の芽ぐらいが山の素材。それ

でも、海産物の食物連鎖の源は、山であることに相違ない。  

                 【調理・撮影:2024/8/11】

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残炎一服

お品書き

 調理・撮影時に雷鳴を伴って強い雨が降ってきた。雨が収まり

窓を開けたら涼風が吹き込んできた。飲んでないがその心地よさ

に酔い陶然とし、意に反して作業の手が止まってしまった。うん

ざりする暑さから一時的かも知れないが漸く解放され、溜飲が下

がる思いから「残炎一服」と命名とした次第。これを契機に暑さ

が治まって欲しいが「台風」が次の心労の種。来週は、9月。 

                 【調理・撮影:2024/8/25】

△Page top

新秋の宴

お品書き

 雨が僅かに涼しさを運んでくれたが、陽ざしがそれをかき消し

蒸し暑さが露になり、降らなかった方がマシとの結論に至る。そ

れでも人間様が決めた底曳網漁の解禁によって、少し秋の雰囲気

が漂ってきた。新聞報道によると、震災の影響により石川県産が

例年の半分程度とのこと。昔の様に、石川県産によって店頭が賑

い、お客様の笑顔が止まないことを願わずにはいられない。  

                 【調理・撮影:2024/9/8】

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仲秋の季

お品書き

 台風崩れの低気圧が漸く涼しさを運んでくれた。と、喜んでい

られない。記録的な大雨により、能登地方に甚大な被害を及ぼし

た。大震災による未曾有の被害から復興の兆しが見えてきたとこ

ろの今回の水害。やりきれない悲しさにただただ心を痛めるだけ

で何もできない。やるせない。「被災された皆様に衷心よりお見

舞い申し上げます。」以外の言葉が見つからない。      

                 【調理・撮影:2024/9/23】

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秋麗彩膳

お品書き

 漸く秋らしくなって何より。感覚的には、1ヶ月遅れでここに

たどり着いたような気がするが、あくまで主観。それでも、否応

なしに「温暖化」を意識せざるを得ない事実は、鈍感な自分でさ

え気づく。その証拠・事例は、枚挙に暇がないが、陸の状況より

海の状況からそのような認識となる。漁獲情報・市場の取引状況

が証拠。漁獲減には、震災・豪雨の影響が拍車をかけた。   

                【調理・撮影:2024/10/13】

△Page top

秋雨涼寒

お品書き

 前日の雨が寒気を引きずり込んできた。調理・撮影当日は、晴

れだが、やたらと寒い。10月も下旬であるから当然といえば、

当然。震災・豪雨・時化等の影響により、石川県産を店頭で見か

ける頻度が少ない。他県産・他国産がその穴を埋める構図が続い

ている。その状況は、今に始まった話ではない。震災前から明確

にあった。魚離れが拍車をかける。鮮魚介類のせいなのか。  

                【調理・撮影:2024/10/20】

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深秋泰然

お品書き

 美味しさを表現する一つとして「召し上がって気持ちが落ち着

く」という言い方がある。お鮨なるものは、「ハレ」の食物であ

り、それが美味しいとなると、「喜々とする」が大多数の方々の

表現となるのであろう。しかし、それが持続可能かと自問自答し

てみると、前者の表現が「解」となる。それを実現するためには

「春夏冬」が指針。つまり「飽き(秋)が来ない」に至る。  

                 【調理・撮影:2024/11/3】

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